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「それじゃ映画にでも。」
「勿論お金はキリ子に出してもらって。」
「いいの、図々しい女だから。」
「どこに来て待ち合わせ。」
「ここで10時、休日前の営業時間は無制限で最後の客の尻の毛をむしる取るまで。」
「それじゃ、この店は高いのか。」
「そうよ、でもあなたにはお安くなるわ。」
「お安くっていくら。」
「今日は子豚に丸焼きが出たから一人につき一万円。」
「まじかよ、俺金ないよ。」
「安心してあなたが払うんじゃないわ、胸のポケットを見て。」
小次郎は胸のポケットを見ると。
「ええー俺がいつの間に。」
胸のポケットには一万円が入って、実はナナと留吉はコンビで悪どいするのだった。
他の従業員はそのことを知らなかった。
「シー,今にわかるから。」
豚の丸焼きは客全員に振る舞われた。
小次郎も酒に酔いしれていた。
一人の客が帰る時。
「あれ、俺の財布に九万円しか入ってないぞ。
10万円は入れていたはずだ。」
「いいじゃないの、そんなに使わないから。」
店のママが帰る客に言った。小次郎は,
「まさか,あの一万円」
あの二人何者だ。と考えた。
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