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楓小次郎とレイナは施設内の小さな部屋で話し合いをしていた。
「小次郎さん、お父さんにはお会いになりました。」
「はい、会いました。」
「何年ぶりですか。」
「覚えてません。」
「そうね、小次郎さんがここに来たのはまだ小学生でしたね。」
「父のことはあまり覚えておりません。」
「それでお父さんのところに戻りますか。」
「じいさんの面倒見るなら高校に進学してもいいと思ってます。」
「でも内情はよく調べないと。」
「それは出来ますか、父の実家に聞くとわかりますが。」
「任せて。」
「お願いします。」
レイナは父親の実家に問い合わせた、数日後小次郎は必ず返して欲しい、と返事が来た。
レイナは子羊を狼の群れの中に放り出す気分でいた。
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