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党の親睦会もお開きの時刻となり
エリカは父、洋一と共に大きな高級車に乗り込んだ。
運転しているのは気心の知れた三崎である。
「エリカ。今夜の会は退屈じゃなかったかい?」
隣に座る洋一が聞くと
『ううん。楽しかったわ』
エリカが洋一に顔を向け答えた。
「そうか」
『パパ、少し聞きたい事があるんだけど』
「なんだい?」
『中村さん、いるじゃない』
「ああ。今夜も来ていたね」
『パパも話したの?』
「挨拶しに来てくれたからね」
『珍しく奥さんの姿がなかったわ』
「そういえば、そうだね」
『いつも一緒にいるのに。どうしたのかしら?』
当たり障りのない話題を洋一にふった。
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