告発①

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「そろそろ着くよ」 大臣の声に早瀬がハッと我に返った。 「ありがとうございました」 「いや、僕の方こそありがとう。 それじゃあ また明後日」 黒の外車から降り立つ早瀬に 大臣が笑顔を見せた。 「はい。宜しくお願い致します」 大臣が片手を挙げると 静かにドアが閉まり車が走り出した。 夜の街に溶け込んでゆく赤いテールランプを早瀬はずっと見送った。
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