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小池美里の押収作業などが一段落した鈴木チームもエリカと共に午後からは桜物産の会社の調査に合流した。
チーム長の木戸をはじめ川上の姿もあり
エリカを見ると
｢統括官！｣と駆け寄ってきた。
｢川上さん。もう戻られたんですね｣
｢はい。昨日は本当にありがとうございました｣
川上が頭を下げ礼を言うと
｢奥さんやお子さんは元気にしてましたか？｣
エリカが笑顔を向けた。
｢はい！おかげさまで。
これが…その……｣
照れながら川上が携帯を取り出し
エリカに見せた。
そこにはまだ生まれたての赤ん坊を抱っこして優しく笑う妻の写真が待ち受けになっていて
｢わぁ！可愛い｣
エリカは思わず声を上げた。
｢どれどれ｣
木戸や他の査察員たちも２人を囲むように集まり携帯を覗き込む。
｢本当に可愛いですね！｣
｢川上くんに似てるじゃないか｣
皆の顔がたちまち綻ぶ。
｢ありがとうございます！」
川上はひたすら照れながらも
嬉しそうにしている。
｢川上さん。本当に良かったですね。
おめでとうございます｣
エリカが声をかけると皆から
｢おめでとう！｣と声が上がった。
｢さあ。残りあと少し頑張りましょう。
皆さんも早く家に帰りたくなりますよね｣
エリカが小さくウインクした。
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