第1話

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私の名前は輪花。中2です。今日は始業式。先生は誰かな?友達は同じクラスになれたかな?緊張の瞬間。名簿をたどる。1組だったので意外とすぐに見つかった。えーと、担任は栗山圓楽。数学だって。知らないな…去年仲良しだった陽子は…3組。あっ、いいな。陽子の大好きな多摩崎先生だ。私も去年のあの先生がよかったな… 去年の先生は桃片藻苗先生。英語の先生で外国人だと言い張っているが見かけは完全に日本人。厳しい時もあったけど私もみんなも「モナ先生」と呼んで親しんでいた。 輪花「陽子!多摩崎先生のクラスになったんだね!よかったじゃん。」 陽子「うん!!!毎日会えるなんて夢みたい!輪花のクラスはなんていう先生?」 輪花「全然知らない先生だった。栗山先生だった。知ってる?」 陽子「先輩から聞いたことある。ものすごく声の質が子守歌なんだって。寝てても何も言わない。授業中も全然あてないんだって。」 輪花「ふーん」 あーあ、モナ先生がいいな… 帰り道、いつものように陽子と帰る。 陽子「どうだった?噂どおり?」 輪花「うーん。眠たくなる声というのはわかるけど、ちっとも楽園じゃない。週に2時間もあの人に会うの?想像するだけで身の毛がよだつ。」 陽子「輪花はずれだったんだ…。私の運を分けてあげたい。でも、ああ、もう、ざっきー最高!」 その後ずっと陽子の担任語りにつき合わされました。
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