魔法少年 ソーラー・ライト

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「ミラクルステッキで闇を浄化するアン!」 とカーネリアンが後ろから大声で叫ぶ。ソーラーは頷き、天に手を伸ばす。 「マジカルリード!」 天に伸ばした手を今度は横に伸ばし、くるりと一回転すると、無数のカードがソーラーの周りを囲む。その内一枚を手に取り、カードに軽くキスをする。 そしてリリカルギフトにスライドする。 「ミラクルステッキ!」 そう言うとカードから可愛らしいハート型のステッキが出て来た。 ソーラーはミラクルステッキを手に取りバトンのように回す。そして自分の前まで持って来て構える。 「…ちょ女子…」 勢い良く構えたは良いが、自分の持ってるミラクルステッキを見てぽつっとソーラーは呟いた。しばらく複雑な顔をして見ていたが、吹っ切れたのかグレンダーに構え直そうとした。しかし高らかに笑うシェードを見て、またも複雑な顔をしミラクルステッキを下ろした。 「アナタ男のコよねぇ?アーッハッハッハ!!」 「まぁ…男デスケド…」 苦笑しながらソーラーは答えた。突然あっと思い出した様に手を叩いた。 「面白い事があったから~引き下がってくんない?」 「ダーメ。このコ出しちゃったんだもの。今更引き下がれないわ」 シェードはグレンダーをつぅーっと撫でた。グレンダーは情けない事にデレている。 「じゃあ~、容赦なくいっきまぁ~す!」 「へ?」 構え直したソーラーの周りに光が漂う。 「乙女の皆さん!ご一緒に!」 ミラクルステッキの先に付いているクリスタルに光が集まると、ソーラーはくるりと一回転して敵に向ける。そして掛け声の最後にウィンクを一つ。 「リリマジ!ハートペイント!!」 ミラクルステッキでハート型の光を描くと、大きなハートマークに変化した。そのハートマークの真ん中をトンッとミラクルステッキで突くと、ハートマークの光がグレンダーを包み込み闇を浄化する! 「キラキラ~」 とグレンダーが言ったかと思うと、 チュドーンッ!! と爆発した。
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