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「ちょ、爆発したんですけど」
「爆発したアン…」
「こ…こんなの聞いてないわよ!あンのハゲダヌキめ!!」
そう言って悔しげに消えるシェード。
「ハゲ…ダヌキ~?」
ソーラーが首を傾げる横で嬉しさから震えるカーネリアン。
「やったー!!撃退したアーン!!」
「うわっ!?」
隣でいきなり叫ばれたので驚くソーラー。しかし、飛び付いてきたカーネリアンを受け止めて、優しく撫でた。
「凄くカッコよかったアンよ!!」
「当ったり前だしぃ~」
誇らしげににっと笑うソーラー。
その帰り道。
カーネリアンは自分から見たソーラーの姿がどれだけ凄かったかを日光に聞かせるのだった。まるで自分の事の様に喜んでくれるカーネリアンが、日光には嬉しかった。
「なぁ、カーネリアン」
「どうしたアン?」
「オレ世界がどんなモノかとか全然わかんないし~、敵も最後爆発したしよくわかんない。でも」
言葉を切り、カーネリアンの方を向く。
「守り抜くから」
決心した日光は強い。
初めは苦戦したが、今呆気なく終わらせた日光にカーネリアンは希望を抱いていた。
彼なら世界を救える、と。
「でも、もう限界…」
バタン
「日光ー!?」
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