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「はぁー。今日も仕事疲れたなぁ」
サラリーマン風の男はいつも仕事帰りに、通り道にある自動販売機で缶コーヒーを購入している。
そして自動販売機横のベンチに座り缶コーヒーを飲む。
「やっぱり仕事が終わった後のコーヒーは上手いなぁ。安上がりだけど」
「あら、ゆったりしてるわね」
その隣に座るシェード。ニッコリと微笑む。美人が隣に座られて男はたじたじだ。
「あはは…。ここで一服するのが俺の癒しなんですよねー」
「癒し?あらそう」
シェードは立ち上がり自動販売機を見つめた。
「これがあなたの癒しなのねぇ」
ふぅんと呟くと真っ直ぐこっちへ走って来る足音が聞こえ振り返る。
そこには日光の姿があった。
「あーら。現れたのねボウヤ」
シェードは微笑み体ごと日光に向ける。
「超会いたかったし~?だってお姉さん超綺麗じゃね?」
「そ、そう?じゃなくて!今回は私一人じゃないわよ?」
シェードはサラリーマン風の男の前で指をパチンと鳴らす。
「おネンネの時間よ、グレンダーちゃん!!」
シェードがそう叫ぶと眠る様に男は倒れた。すると、身体から何か光の様なモノが抜け、黒い塊となり自動販売機に入るとグレンダーと呼ばれる化け物となった。
「街ノ休憩所ニスルンジャネー!!」
「うわ、何あれ」
これを初めてやったシェードも日光と同じ考えだった。
「(こんなのなんだ)」
その力が自分の出したものだと思うととても嬉しかった。
しかし気を抜いてはいられない。目の前の事に集中する事にした。
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