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「お姉さん。オレ決めたんだよね~。この世界守る事。だから~」
グレンダーにファイティングポーズをとるソーラー。
「今日はお姉さんを負かしちゃおうって思います」
「(生意気なコ)」
シェードは嘲笑いながらソーラーを見ていた。が、笑いが消える事となる。
なんと、グレンダーに一発食らわせたのだ。しかも目にも止まらぬ速さだった。
「グレンダー!?」
「は、速い!?」
驚くシェードを余所にニッと笑うソーラー。
「まだまだだし~!!」
ソーラーは次々とコンボを重ねていくが、そのスピードの速さにグレンダーは明らかに追い付けていない。
シェードの目にも追えない速さで、技がどんどんと繰り出されていた。
前回、変身直後に倒れた人間とは思えない成長ぶりにシェードは怯んだ。
「な、なんなの、アンタ!?」
それはシェードの口からいつの間にか零れ出ていた。これは本当に怖いものだと直感的に思ったが故だ。
ソーラーはシェードの方を見てふっと笑う。
「ソーラー・ライト。世界の光を守る者。決まり」
シェードはゾッとした。
唾を飲み込みハッとし、伸びているグレンダーを蹴り上げる。
「グ、グレンダー!何をしているの!!」
そしてソーラーに指を向け、
「早く倒しなさい!」
とヒステリック気味に叫ぶ。
「グレンダー…!」
立ち上がるグレンダーに笑いかけるソーラーは、シェードの恐怖対象となった。
「超、やる気出て来ちゃった」
更にやる気の様だ。
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