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「ミラクルステッキで闇を浄化するアン!」
カーネリアンがソーラーの後ろから大声で叫ぶと、ソーラーは頷き、手を伸ばす。
「マジカルリード!」
まばゆいばかりの光を放つカードがソーラーの周りを回る。
シェードは目を細めて次は何をするのか必死に見ていたが、グレンダーは眩しすぎて見れない様だった。
しかし何かカードを一枚取ると他のカードは消えた。
「ミラクルステッキ!」
と言った声が聞こえ、可愛らしいハート型のステッキを構えているソーラーが見えた。
その姿に拍子抜けたシェードはポカンとした表情でソーラーを見た。
「…ちょ女子…」
ぽつっと呟いたソーラーの姿が面白くて笑いが込み上げてきた。
「アーハッハッハ!!何それー!!」
更に複雑な表情のソーラーを見て大爆笑するシェード。今の彼女はグレンダーにミラクルステッキ構えようとして止める姿も笑える様だ。
「アナタ男のコよねぇ?アーッハッハッハ!!」
「まぁ…男デスケド…」
そんな姿で苦笑するソーラーは滑稽だ。しかしあっと思い出した様に手を叩いた。
「面白い事があったから~引き下がってくんない?」
シェードは必死に笑いを堪えてグレンダーに寄り掛かった。
「ダーメ。このコ出しちゃったんだもの。今更引き下がれないわ」
クスクスと楽しそうに笑いながらグレンダーをつぅーっと撫でる。
「じゃあ~、容赦なくいっきまぁ~す!」
「へ?」
シェードは素っ頓狂な声をあげた。まさかこんな状態で続けると思わなかったからだ。
ソーラーがミラクルステッキを構えると周りに光が漂う。
「乙女の皆さん!ご一緒に!
リリマジ!ハートペイント!!」
ソーラーの掛け声に反応して光が集まる。そしてハートマークの光がグレンダーを包み込む。
「キラキラ~」
とグレンダーが言ったかと思うと、
チュドーンッ!!
と爆発した。
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