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「ちょ、爆発したんですけど」
「爆発したアン…」
「こ…こんなの聞いてないわよ!あンのハゲダヌキめ!!」
シェードはそう叫びアジトへ帰る。
バァンッ!!
勢いよく扉を開く音と共に現れたシェード。
中にいた数人がビクッとする。
「なぁに、ウルサイわねぇ」
幼めの少女が耳に手を当ててシェードに言う。
シェードは少女に見向きもせず、奥の扉へ入る。
扉の中には二人の男性がいた。
一人は椅子に座り、一人はその傍らに立っていた。
「報告します」
シェードは椅子に座る社長風の男性に話し掛けた。
「続けろ」
社長風の男性は低い声で促す。
「試作品グレンダーはソーラー・ライトと名乗る者に削除されましたわ」
その報告を聞き、傍らに立つ執事風の男性の眉がピクッと動いた。
「ソーラー・ライト…。そう名乗ったのですね?」
「はい、スィック様。少年でしたがとてつもない力を持っていました。あれは一体…?」
スィックと呼ばれた執事風の男性は、社長風の男性と目を合わせた。そして頷き微笑みながらシェードに告げた。
「会議を開きましょう。皆さんを此処へ」
「はい」
シェードは一礼し、扉の向こうへ戻る。
「あら?シェードちゃん、折檻も無く帰ってきたの?」
アイドル風の少女がクスクスと笑いながら話し掛けて来る。
「あなた達さっきから煩いのよ!会議だってさ!はやくおし!」
渋々行く者やサッサと行く者、それぞれ七人の少女と社長風の男性は席に着いた。
そしてスィックがコホンと一つ咳ばらいの後に話始めた。
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