ダークホース社 シェード

6/7
前へ
/54ページ
次へ
「ちょ、爆発したんですけど」 「爆発したアン…」 「こ…こんなの聞いてないわよ!あンのハゲダヌキめ!!」 シェードはそう叫びアジトへ帰る。 バァンッ!! 勢いよく扉を開く音と共に現れたシェード。 中にいた数人がビクッとする。 「なぁに、ウルサイわねぇ」 幼めの少女が耳に手を当ててシェードに言う。 シェードは少女に見向きもせず、奥の扉へ入る。 扉の中には二人の男性がいた。 一人は椅子に座り、一人はその傍らに立っていた。 「報告します」 シェードは椅子に座る社長風の男性に話し掛けた。 「続けろ」 社長風の男性は低い声で促す。 「試作品グレンダーはソーラー・ライトと名乗る者に削除されましたわ」 その報告を聞き、傍らに立つ執事風の男性の眉がピクッと動いた。 「ソーラー・ライト…。そう名乗ったのですね?」 「はい、スィック様。少年でしたがとてつもない力を持っていました。あれは一体…?」 スィックと呼ばれた執事風の男性は、社長風の男性と目を合わせた。そして頷き微笑みながらシェードに告げた。 「会議を開きましょう。皆さんを此処へ」 「はい」 シェードは一礼し、扉の向こうへ戻る。 「あら?シェードちゃん、折檻も無く帰ってきたの?」 アイドル風の少女がクスクスと笑いながら話し掛けて来る。 「あなた達さっきから煩いのよ!会議だってさ!はやくおし!」 渋々行く者やサッサと行く者、それぞれ七人の少女と社長風の男性は席に着いた。 そしてスィックがコホンと一つ咳ばらいの後に話始めた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加