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「も、マジ限界ム~リ~!チョ~疲れた~!」
カーネリアンが修業した所、早速音をあげるソーラー。
「これ位出来なくてどうするアン!!さぁ!やるアン!!」
更に修業という名の体力作りを勧めるカーネリアンだったが、
「いや『やるアン!!』とかじゃな~く~て~。マジで疲れてんの~!」
と地面に大の字になるソーラー。そのまま寝てしまいそうな勢いだ。
「ちょっ!そんな所で寝るなアン!他の人に見られたらどうするアン!!」
ソーラーの服の裾を持ち上げながら叫ぶ。
「え、見んの?」
カーネリアンの顔を見ながらソーラーは面倒臭そうに聞く。
「かもしれないアン!!」
「マジで?そいつ超空気読めてなくね?」
「読む読まないの問題じゃないアンー!!」
カーネリアンはグイグイとソーラーの体を起こし、誰もいない事を確認してから変身を解かせる。
「さぁ!此処から帰るアン!!」
カーネリアンが振り返ると、
「あ~もしもし?和金~?ちょっと来てくんな~い?うん。そ~。つ~わけでよ~ろ~し~く~!」
どこかに電話を掛ける日光。
「…何してるアン?」
「お迎え?」
「修業を何たるか分かってないアンー!!」
「ちょ、し~ず~か~に~。バレるっしょ?」
「キー!!」
暴れるカーネリアンを抱き上げて、宥める様に頭を撫でながら日光は大通りまで出た。
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