魔法少年 ソーラー・ライト

3/13
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
「も、マジ限界ム~リ~!チョ~疲れた~!」 カーネリアンが修業した所、早速音をあげるソーラー。 「これ位出来なくてどうするアン!!さぁ!やるアン!!」 更に修業という名の体力作りを勧めるカーネリアンだったが、 「いや『やるアン!!』とかじゃな~く~て~。マジで疲れてんの~!」 と地面に大の字になるソーラー。そのまま寝てしまいそうな勢いだ。 「ちょっ!そんな所で寝るなアン!他の人に見られたらどうするアン!!」 ソーラーの服の裾を持ち上げながら叫ぶ。 「え、見んの?」 カーネリアンの顔を見ながらソーラーは面倒臭そうに聞く。 「かもしれないアン!!」 「マジで?そいつ超空気読めてなくね?」 「読む読まないの問題じゃないアンー!!」 カーネリアンはグイグイとソーラーの体を起こし、誰もいない事を確認してから変身を解かせる。 「さぁ!此処から帰るアン!!」 カーネリアンが振り返ると、 「あ~もしもし?和金~?ちょっと来てくんな~い?うん。そ~。つ~わけでよ~ろ~し~く~!」 どこかに電話を掛ける日光。 「…何してるアン?」 「お迎え?」 「修業を何たるか分かってないアンー!!」 「ちょ、し~ず~か~に~。バレるっしょ?」 「キー!!」 暴れるカーネリアンを抱き上げて、宥める様に頭を撫でながら日光は大通りまで出た。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!