魔法少年 ソーラー・ライト

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一番最初にカーネリアンが来た時、何を食べさせて良いか分からなかった。まず物を食べるのかすら分からない。 何せ猫っぽい姿をしているクセに妖精だと言うのだ。確かにデフォルメの猫の姿をしている為、普通の猫でない事は分かる。こんなデフォルメいた生物なぞ、漫画やアニメ以外で見た事がない。 しかし妖精と言われてしまった以上、訳の分からない生物を妖精と認識せざるえない。 更に二本足で立つ。翼はあるクセに空は飛ばない。しかも翼は着脱可能。さすが妖精、不思議生物だ。ギャグでしかない。 更に更に驚きの事実が。 ポンッ。 その軽い音と共に妖精を覆い隠すかの様に煙が出現。とその煙の中から可愛らしい女の子が現れた。 そう。何とこの妖精、人間に化けれるのだ。しかも凄く可愛い!髪の毛のキューティクルがハンパない!肌は美白!スレンダー!この際長すぎる髪は無視! 「日光のご飯はいつも美味しいアン!」 しかし語尾は変わらないのであった…。日光は向かいに座り、ん~、と唸った。 「ちょ、なぁんか残念なんだよなぁ。こんな可愛いのに」 そう言って幸せそうに晩御飯を食べるカーネリアンをじっと見る。カーネリアンは日光と目が合い、目を逸らす。 「だ、黙って食べるアン」 カーネリアンは黙々と食べ続けた。 食の心配はカーネリアンが人間に化けた時点でなくなった。しかも妖精姿分しか食べれないので量も少なくて良い。 因みに両親に存在はバレている。段ボールに捨てられていたので日光が拾った設定だ。その為、両親の前では猫の姿しか見せていない。両親がいる時に食事になると、カーネリアンのご飯はネコ缶だ。それを可愛そうに思った日光が、後でおやつか何かを持って行くのが習慣になってきている。
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