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「でもさぁ。なんで人間に化けれる訳?」
素朴な疑問ではあった。人間に化けた瞬間はそれは驚いた。むしろ元々人間なんじゃないかと思った。しかし妖精だ。出来るかもしれない。
「練習して化けれる様になるアン」
何気なく話すカーネリアンは美人だ。何度も言うが美人だ。美しい女性に化ける術なのだろうか?まずあのデフォルメ姿では性別の判断がしにくい。一人称等で判断しなければならない。
「って事はぁ、あんたの世界の住民全員化けられるって事!?うわ、マジ、スゲ~じゃん!!」
日光が興奮気味にカーネリアンに迫る。カーネリアンは驚いたがその後に少し照れ笑いながら、
「まぁ、それでも選ばれた者にしか与えられないアン」
と、得意げに言う。
日光はしばらく黙った後に、
「カーネリアンって実はスゴいんじゃね?」
と、呟いた。
それを逃さず聞いたカーネリアンは、美女の得意満面の笑みである。
「選ばれし者アン!」
腰に手を当てて踏ん反り返る。
「はい、ちゃんとご飯食~べ~る~」
日光のスルースキルのレベルは高い。
「キィー!!」
カーネリアンは地団駄踏んだ。
「ちゃんと人の話をー!!」
「しっ!なんか鳴ってね?」
日光は人差し指を唇に当て周りを見渡す。
「あ、リリカルギフトが鳴ってるアン!?」
カーネリアンは日光の腕に付いているリリカルギフトを指差す。
[説明しよう!
リリカルギフトとは日光が変身する時や、武器や必殺技を出す時に使う腕時計サイズの四角い飾りの付いたアームバンドだ!
四角い本体の横の溝にカードをスライドさせて使うのだ!
そしてこのリリカルギフトが敵の位置情報を知らせるぞ!]
「じゃ、行きますか~」
「出動アン!」
こうして日光とカーネリアンは置き手紙をし、家に鍵を掛け現場へ急ぐ。
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