ブレイクファスト

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お喋りに夢中になっていた鞠弥は、 自分の名前に慌てて振り向いた。 目の前には、 ニコッと微笑む可愛い男の子。 「瞬くん!」 そこにいたのは渡瀬(ワタセ)瞬(シュン)。 鞠弥たちに、クラス中が注目している。 だって、瞬は凄いイケメンだから。 「鞠弥、知り合い?」 「あ、えぇ。父親同士が……」 「仕事仲間なんだー。  だから、パーティーとかで何度か会ったよねー?」 そのパーティーでも、 瞬はいつも目立っている。 「瞬くんもここだったんだ。  お兄さんも?」 「そうそう。高等部にいるよー。  後で行こうと思ってるんだ。  一緒行こー? あ、お友だちもね」
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