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「それ、こないだのやつか? あいつ、犬と同じ格好で寝てたから、ウケたよな」 森山くんも、再び会話に参加する。 「え……と、森山くんも行ったの?」 「庄野の家、学校からすっげー近いんだよ」 ふたり、中学が同じだって言ってたもんね。 家に行くのくらい、きっと普通なんだ。 それに、ふたりっきりってわけじゃなかったんだし、……うん。 森山くんと庄野さんと話すのは、楽しい。 だけど、私の知らない森山くんを、庄野さんの口から聞くだけで、気持ちがモヤモヤしてしまう。
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