拝啓、隣の森山くん。

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森山智宏。

なんてことない、よくいる普通の男子。

髪の毛を焦げ茶色に染めて、制服の前ボタンは常に全開。

服装検査の時だけは、慌てて身なりを整えていたりして。

授業中は、起きてるときもあれば、寝てるときもある。

体育の授業では、バスケだけ張り切ってみたりしてた気がする。

男女共に、友達も多い。

身長は、クラスの中では大きい方だと思う。多分、二番か三番くらい。

そんな、本当に普通の男子。どこにでもいる、普通の高校一年生。

ただし、それは私以外の人にとっては。の、話。

隣の席になって、現在二週間経過。

森山くんは、私にだけ冷たい。