6人が本棚に入れています
本棚に追加
クレハが思考の渦に捕らわれている間に一行は村長の家に到着した。
村長の家の庭では怪我人で溢れ慌ただしく看病や治療魔法をかけている人々がみてとれる。
「ルル!」
治療魔法をかけていた女性が此方に向かってくる。
「お母様!」
ルゥがそれに気付き無事を確認し合うかのように抱き合った。
そして抱き合ったままのルゥはいつの間にか涙をぽらぽろ流していた。
ルゥ「お母様…お父様が私を逃がすために…山……賊に……こ………ろ…………」
クレハ「大怪我をおったのよね!」
………………
…………
……
ルゥ.クレハ「「ぇ?」」
(聞き間違いかな。ルゥのお父さんが生きているみたい聞こえたぞ)
ルゥ「お父様は山賊に殺されたのではないのですか」
ルゥ母「ないない。シルクだったら家のベットで寝てるわよ」
(軽いなルゥのお母さん。)
ルゥ「そんな…殺されたとばかり…」
ルゥ母「シルクならルゥを逃がしたあとここまで賊を薙ぎ倒しながら駆け込んできたわよ。
まぁ私の夫だしそれぐらい根性見せないような男だったら結婚はしてないわ。」
(うん。良かった。
沈んでた心がルゥのお母さんのお陰で少しすっきりしたよ。)
最初のコメントを投稿しよう!