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「一、起きて」
「ん~……」
ユラユラと揺らされて聞きなれた声が降ってくる。まだ眠くて意識が覚醒しないまま顔を上げる。薄らと目を開ければ驚いた顔の総がいた。
「ははっ、ひっどい顔してる。ほら、帰るよ」
「ん~……そぉ眠いー」
「ほら」
クスクス笑いながら僕の手を引いて立たせてくれる総。まだ目が覚めてない僕はそのまま総の腕の中にダイブ。
「ほーら、早く起きないと一ちゃん置いて帰るよ?」
「ん~、それはやだぁ」
「じゃ、起きて」
「ん~」
起きろって言いながらも頭をポンポンしてくれるから甘えて抱き付いて。で、結局最後は手を引かれて教室を後にした。
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