第1話

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チャイムが鳴っても、先生が入ってきても、授業が始まってもただぽけーっと桜を眺めるだけ。 入学したてのころはいつも怒られていたし席も此処じゃなく教室の真ん中辺りだったのが、僕が聞き耳持たなかったから結局先生の方が折れた。 他の生徒の邪魔にならないようにって窓側の一番後ろの席に移動。内心ラッキーって喜んだのは内緒。今じゃ誰も注意してこない。 偶に当ててくる奴とかいるけど、即答してやると悔しそうな顔をする。そんな顔するぐらいなら他のいい子ちゃんたちに当てればいいのに、なんて内心で嘲笑う。 あーあ、下らなくて退屈だ 何か面白いことが起きないかなぁ それか早く学校終わればいいのに そしたら総とずっと駄弁っていられる .
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