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照り付ける太陽がコンクリートを暖めて少しだけ目眩を覚えて、涼しげな駅に連なる百貨店に向けて人波に逆らわず歩き出す
時折、名も知らない他人にぶつかりそうになりながらも駅の入り口にあるエスカレーターまで来て騒がしいことに気付いて視線を騒ぎの中心に向ける
エスカレーターの一番下には倒れる同じ年頃の女の子が頭から血を流して倒れていた。それを遠巻きでスマフォで撮って騒いでる一部の人達を掻き分けて僕は無意識に着ていた長袖を脱いで今も流れ落ちる血を止血するため傷口を押さえて動かさないようにしながら安全な場所で日陰へと、ゆっくりと運ぶ
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