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「大丈夫…大丈夫だから」 僕は優しく声をかけて、空いてる片方の手で手を握りしめていた。遠くでサイレンの音が鳴り響いて近付いてくるのを耳にした どれだけの時間そうしていただろうか、慌ただしく救急隊員が処置して運ばれてゆくのを見送ってから心身共に疲れたのか帰宅するまでの記憶は僕は覚えてなかったんだ 事情を知らない人達は血塗れの状態を見て恐怖したかも知れない
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