第1話

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ガッタン!!!!! 「いぇあ!!」 椅子倒すなよ!!! 俺今立ってんだよ? もう数秒後には、そこに座る予定なんだよ?なんで倒すの!? 「先輩ってホントに見えないんですか?そこまで好かれてる人初めて見ましたよ?」 ・・・・オッケー、分かった。分からないけど分かった。 幽霊さん頼むぜ畜生。好かれんのは慣れてないんだよ俺は。 だから、いたずらはやめて、ね? 「先輩後ろ見ちゃ―――――」 「あqwせdrftgyふじこ」 ええー気絶しましたよ? だって、後ろ振り向いたら女の人の顔ドアップ。しかも心なしか目あちゃった―――――――――― 気絶して数分後、必死とはいかないけど起こしにかかるヒロの大声で目が覚めた 。 「さっきのは?」 「・・・・・・・さ、さっきのはいません」 「帰るぞ!!!!」 即決ですよ、即決。帰りますよ。 その日は無事に帰って、その後は何事もなく過ごすことができました。 まあ実際この女の霊はこれでは終わりではないんですけどね。それは、また別な話。 かくして、俺は幽霊に好かれるということを少しずつ自覚するスタート地点に立った訳でして。 好かれるというのを少しではあるけれど、ヒロに気づかされた。 こいつとの因縁はここから始まったといっても過言ではないかな。 それでは、ヒロとの出会いはこれで終わりです。 見てくれた方々には感謝と益々のご発展と、えーと、それでは次にあうときまで。
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