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ガッタン!!!!!
「いぇあ!!」
椅子倒すなよ!!!
俺今立ってんだよ?
もう数秒後には、そこに座る予定なんだよ?なんで倒すの!?
「先輩ってホントに見えないんですか?そこまで好かれてる人初めて見ましたよ?」
・・・・オッケー、分かった。分からないけど分かった。
幽霊さん頼むぜ畜生。好かれんのは慣れてないんだよ俺は。
だから、いたずらはやめて、ね?
「先輩後ろ見ちゃ―――――」
「あqwせdrftgyふじこ」
ええー気絶しましたよ?
だって、後ろ振り向いたら女の人の顔ドアップ。しかも心なしか目あちゃった――――――――――
気絶して数分後、必死とはいかないけど起こしにかかるヒロの大声で目が覚めた
。
「さっきのは?」
「・・・・・・・さ、さっきのはいません」
「帰るぞ!!!!」
即決ですよ、即決。帰りますよ。
その日は無事に帰って、その後は何事もなく過ごすことができました。
まあ実際この女の霊はこれでは終わりではないんですけどね。それは、また別な話。
かくして、俺は幽霊に好かれるということを少しずつ自覚するスタート地点に立った訳でして。
好かれるというのを少しではあるけれど、ヒロに気づかされた。
こいつとの因縁はここから始まったといっても過言ではないかな。
それでは、ヒロとの出会いはこれで終わりです。
見てくれた方々には感謝と益々のご発展と、えーと、それでは次にあうときまで。
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