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正直な話、僕は世界がどうなってもいいと思っている。
僕たち人間なんて、精子と卵子が結合したその瞬間から、いつか必ず訪れる死へと向かうだけの愚かな道化に過ぎない。
貧困、差別、腐敗、暴動。
愚かな道化が愚かな道化を喰い物にする、それがまかり通るこの世界も愚かな道化の舞台に過ぎない。
それらの問題を確実に払拭する唯一の方法――それは根元にある人類の絶滅に他ならないと、僕はそう思う。
それにどうせいずれ死ぬのなら、今この瞬間にそうなってもそれはそれで構わない。
愚かな道化の極々一部だけど、僕が死ねば世界も少しは変わるかもしれない。
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