14-2

35/35
前へ
/35ページ
次へ
ゆらゆら。 ふわふわ。 なんだか宙に浮いているような気分。 いい匂い。 あったかいなー……。 私はその心地良さに、思わず頬擦りをする。 あ、無くなった! 急にその感覚が消えて、今度は両手をバタバタさせる。 小さな笑いの吐息を感じた後、今度はその手を握られて、ゆっくりと戻される。 そして、まるで真綿で柔く擦られているような優しい感覚が、おでこから頭のてっぺんまで数回。 あー、これ、気持ちいいなー。 好きだなー。 この大きい手……。 ……あれ? 私、手だって分かってる。これ。 誰の? 誰……。 あー……、ねむ……。        
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3800人が本棚に入れています
本棚に追加