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……が。 ……見過ぎ、だ。 俯きながら一口啜ったものの、道野結月があまりにも“信じられない”という顔でこちらを見ているのが分かり、落ち着いて飲むことができない。 この女は固定概念の塊なのか? そして、何故そんなに面白い顔をするのだろうか。 「ごちそうさまでした。 では、これで」 「はっ、はいっ!!」 俺の声にまたもやビクッとして姿勢を正し、怯えた顔を向ける道野結月。 席を立った俺を見て、ガタガタッと大きな音を立てながら立ち上がる。 「……っう」 「大丈夫ですか?」 長机の裏で足をぶつけたらしい。 「大丈夫ですっ。すみませんっ」 何に対して謝っているのだろうか。
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