「ひどいですっ!そんな言い方」
急に、俺の腕に添えられていた手に力がこもり、ぐいっと引っ張られる。
キッと睨む目には涙が浮かんでいた。
「そんなに嫌ですか?私が。
そこまでして、受け入れられない?」
「貴方が、というより、女が、です」
エレベーターの扉が静かに閉まる。
俺と城田歩美を中に残したまま。
「……なんで、そこまで」
「信じられないからです」
「何が?」
「裏で何を考えているのか、何をしているのか。
言葉がちゃんと真実であるのか、行動は演技ではないのか」
「私は本気です!わかるでしょう?」
「……」
まくし立ててくるその様は、プライドを守るために必死なのか、俺に心からの好意をぶつけることに必死なのか、……正直わからない。
「なんで、貴方は私に執着しているんですか?」
最初のコメントを投稿しよう!