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「2次会?」 「あぁ。カラオケだって。 行く?吉川」 宴会がお開きになり、社長らにも挨拶を済ませ、集団で店の外へ出ながら、高迫が肩に腕を乗せて聞いてくる。 「帰る」 「だろうね。聞くだけ無駄だった。 ……って、あ」 ちょうど店の外へ出ると、何かを見つけた高迫が、するりと他の社員の間をすり抜けて前の方へ出た。 俺は、ぞろぞろと出てきた集団が路地を歩いて離れて行くまで、店の脇で待つことにした。 人がはけて、ようやく高迫の姿が目に入ったとき、タイミング悪く目に飛び込んできた光景に、目をとらわれる。 「……」 数メートル先で、笹原祥太が道野結月の頭をくしゃくしゃに撫でていた。
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