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ゆっくり、衝撃が少ないように後ろ向きでベッドに下ろし、そっとその足から靴を脱がす。
「んーー……」
その瞬間に彼女が頭を左右に振ったので、とりあえずフローリングに靴を置き、彼女の顔を覗き込んだ。
「んー、んー……」
まるで、駄々をこねる子供のように両手をバタつかせて頭を振る道野結月。
その間抜けな様子に思わず吹き出してしまい、そっと片手を握る。
ゆっくりその手を下ろさせると、落ち着いたのか眉間のシワがなくなった。
「……」
その安らかな寝顔のあどけなさに、思わずそっとその前髪の上に手を置いて、ゆるりと撫でる。
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