3956人が本棚に入れています
本棚に追加
「――ひゃっ!」
――と、いきなり、うなじに人差し指を這わせる高迫さん。
いつの間にか背後に来ていて、二度びっくりする。
「おっ、お皿落として割るところでしたよっ」
「あのさ、このくらいの髪の長さって、ボブって言うんだっけ?うなじの骨が見えて、セクシーだよね」
急に違う話題を振ってきたことと、なんだか一瞬で雰囲気が変わったような高迫さんに、ドギマギする。
「変態発言ですよ、それ」
「世の中、変態じゃない人間はいないよ」
ただ、背後に立たれて人差し指のみで触れられているだけなのに、影に覆われていることで、振り向かずともものすごい威圧感を感じる。
同時に発動する警戒心。
「な……なんですか?なにか……」
「今日、泊まる?中園さん」
「へっ!?何言ってるんですか?急に」
「約束したじゃん。傷のなめ合いをしようって」
「そ、んなこと、言って……」
ない、とは言い切れない。
だって記憶はないから。
って、そうこう考えている間に、服の上からブラのホックをはずされて、首筋に唇があてられたかと思うと、ほんの少し噛まれた。
最初のコメントを投稿しよう!