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あれから……、高迫さんの家に泊まった2回目の日から、２週間経った。
泊まったと言っても、朝方暗いうちにこっそり帰ったのだけれど。
それ以来、電話も出ていないし、メールも返していない。
あの日彼と寝てしまったこともだけれど、それ以降の自分の行動もよく分からないし、自分でも制御できなかった。
2週間たって、今、ようやく理解しだしてきたというか、認めるようになってきたんだけれど、どうやら私は、高迫さんに好意を持ち始めていたみたいだ。
プラス、多少彼もそうだと自惚れていた節があったようだ。
たかだか1週間かそこら。
そんな短期間で人を好きになるとか今までになかったことだから、どうしても認めたくなかった。
彼とのやりとりに、嫌悪どころか心地よさを感じていることを、ありのままの自分をさらけ出せているということを、素直に受け入れたくなかった。
でも、あの日の一件で、思いのほか、いや、想像以上に深く傷ついてしまった自分を振り返ると、認めざるをえない。
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