番外編②

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「はい。では、そのようにまとめて、書類を送らせていただきますので」 事務所で電話を切り、すぐにパソコンに向かう。 木曜日、夜9時半。 「まだ残んの? 吉川」 「あぁ、これを仕上げたら帰る」 「ふーん」 同じく残業していた高迫が、そう言って一度事務所を出てから、またすぐに戻ってきた。 「はい、これ、あげる」 「何だ?」 「コーヒー。微糖。 甘さ足りないかもしれないけど」 「……あ? あぁ、ありがとう」 ホットの缶コーヒーを手渡され、珍しいな、と思いながら礼を言うと、高迫はふっと笑って、お先、と言って帰って行った。    
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