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キョロキョロと見渡すが、そう都合よくあるわけがない。
(羊とかいないかなー。)
動物たちを見るが、豚、鹿、馬、カモのような鳥しかいない。
(…鳥。
羽毛…。
いや、ダメか。
捕まえられないし。)
鳥に目をつけるが、そもそも狩りが出来ないことを思い出し、断念する。
(それに、鳥とはいえ動物に手を出して他の動物たちがどんな反応するか…。)
はっきりいって、食べ物があふれている現状で、そんなリスクの高いことは出来ない。
ここから追い出されたら、絶対にのたれ死ぬ。
自分の想像にブルッと身震いをして、考えを飛ばすように首を振る。
「はぁ、考えても出来ないことは後回しにしよう。」
気持ちを切り替えるように、声に出す。
(最悪、ベッドは無くてもいいか。
命にかかわることでないのなら、妥協したっていいじゃない。)
ボックスに木の枝を入れながらそう思う。
木筒を3個作る。
大きさは最初に作った物より小さく、短い。
手のひらサイズだ。
また木の枝を入れ、コップを作る。
昨日色々拾ってきた木の実や草花を、種類ごとに分けて並べる。
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