若気の至り

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暫くして飽きたのか、男は唾をペッと吐きながら奪われた食べ物を持ち去る。 周りの者逹も興味を次第に失っていき、何事もなかったかのように立ち去っていく 。 殴られ蹴られた男の子は服は破け、皮膚は紅く血の色で染まっている。 彼の表情は晴れやかだった。笑っていたという訳ではない。やれられて喜ぶような趣味も持ち合わせてない。 では、何故か。食べ物を服の内側に入れて少しもばかり食料を確保していたのだ。蹴られたせいか、原型を留めてないのもいくつか見受けられる。 (ハハ....バカめ!) 内心ほくそ笑む。
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