27人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんね~。ただの不良だと思ってた。」
「じゃあ、どうしてここまでやったんですか?」
ただの不良を懲らしめるにしてはやり過ぎである。
「だって……こいつのせいでオレンジが落ちちゃったし……。シャスタにあげる最後の一個だったから……。」
「こっちの人は?」
「貴方をへなちょこって言った……。」
ため息をつくシャスタ。
「シルビア……その理由だとやり過ぎです。」
「え~、結果的にはOKでしょ~?犯人捕まえたんだから~。」
「まあ、私を思っての事ですし……良しとしますか。」
「じゃあ、ご褒美~。」
唇を突き出すシルビアに、フッと笑って口づける。
「あの、ナイトさん。」
「うわっ、い、イチャついてませんよ!?」
突然声を掛けられ、慌てて変な事を口走る。
振り向くとそこには喫茶店の娘がいた。
「あ、いえ、ありがとうございました。」
「お礼は早いわよ。主犯格を捕まえなくちゃね。」
「あ、はい。お願いします。被害は家だけじゃないので……。」
「とりあえず場所を移動しましょう。」
そう言ってシャスタが男を肩に抱える。
.
最初のコメントを投稿しよう!