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「貴様らの命は皇国のものだということだ。死ぬ気で学び、死ぬ気で励め。わしからは以上だ」
講堂のなかは静まり返っている。狩野校長は振り返ると、深々と日乃元皇国の国旗に頭をさげた。自分の席に戻っていく。
「続いて、来賓(らいひん)挨拶。軍事進駐官作戦部付き、逆島継雄少佐。逆島少佐は諸君の偉大なる先輩である。敬礼!」
少佐の腰にも、銀の短剣がさがっていた。銀剣組だ。兄は幼い頃から、抜群に優秀だったと聞いていた。あんな人と自分を比べられるのはたまらない。断雄は背中を丸めてちいさくなった。年の離れた長男がマイクのまえに立つと、断雄は目を伏せて、頭も心も空っぽにした。
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