325人が本棚に入れています
本棚に追加
親父は空港ロビーで、豪快に笑う。
「まぁまぁ、ここじゃなんだから、続きは進の豪邸で話そうぜ。ほら、周囲に人が集まり始めた。女優や美少女モデルを人目に曝してもマズイからな」
確かに、いつの間にか俺達は大勢の人に囲まれ、メイとメイの母親にカメラのフラッシュが光る。
本当に…
有名人なんだ。
あのメイが…
フラッシュの中で、美しい笑みを浮かべている。
二人は黒人の黒いスーツを着たボディガードに守られ、俺達はロビーを出て迎えのリムジンに乗り込む。
さすが、ジュリアンナ化粧品の代表取締役社長だな。妻子は有名人。ボディガードにリムジンって、凄すぎだろ。
車内から見えるロスの青い空、カラッとした気候。俺達の運命が、この瞬間大きく変わろうとしていた。
最初のコメントを投稿しよう!