Cherry 16

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親父は空港ロビーで、豪快に笑う。 「まぁまぁ、ここじゃなんだから、続きは進の豪邸で話そうぜ。ほら、周囲に人が集まり始めた。女優や美少女モデルを人目に曝してもマズイからな」 確かに、いつの間にか俺達は大勢の人に囲まれ、メイとメイの母親にカメラのフラッシュが光る。 本当に… 有名人なんだ。 あのメイが… フラッシュの中で、美しい笑みを浮かべている。 二人は黒人の黒いスーツを着たボディガードに守られ、俺達はロビーを出て迎えのリムジンに乗り込む。 さすが、ジュリアンナ化粧品の代表取締役社長だな。妻子は有名人。ボディガードにリムジンって、凄すぎだろ。 車内から見えるロスの青い空、カラッとした気候。俺達の運命が、この瞬間大きく変わろうとしていた。
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