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「おじさん、待って下さい。俺は…」
「空翔の言いたいことはわかってるよ。いきなりですまないね。卓や遥と昔から約束していてね。双子のどちらかとメイを結婚させるって。親同士の身勝手な約束だったが、メイが空翔のことを好きだと知って、この騒ぎだ」
空風のおじさんが申し訳なさそうに笑った。
「おじさん、俺は父さんの会社を継いで、大企業にしたいんだ」
「俺の会社?そんなもの俺と遥で十分だ。そんなに企業経営に興味あるなら、ジュリアンナ化粧品をもっとデカクしてみろ。海翔なら潰してしまうかも知れないが、空翔ならそれが出来る」
は??
俺なら会社を潰すって、ひでぇな。
「親父!」
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