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海翔はあたしにギターを押し付けた。
「海翔、昨日の電話では年内どころか、数年はロスで暮らすことになりそうだ。夏休みが終わったら帰国するなんて無理だよ」
「空翔、お前は親父の会社を継いでデカクするって夢があるんだよな?俺は日本でミュージシャンになるって夢があるんだよ。俺は美優と約束したんだ。もしもグランプリ獲ってプロデビューしたら、美優は俺の女だ」
「えっ?海翔、あれはもう無効だよ。だって海翔は…」
だって、特別賞でプロデビューなんて、出来なかったわけだし…。
それに一方的で、脅迫じみていて、海翔の彼女になるなんて約束してない。
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