第3話 目をまわす

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念のため、病院に連れて行ったそうだ―。 幸い十円玉を飲み込んだとか!事故には至らなかった為、大事には為らなかったが、もし発見が遅かったら…と思うと母親は背筋がゾッとしたと言う。 また、医者からの一言が 『(苦笑)身体に危険を感じる程の不味さだったのでしょうね…。足臭は身体の内面的な病気からくる場合もあるから、一度本人にも診察をオススメします』 だった。 母親は、母親自身が言われてるようで穴があったら入りたかったと!恥をかいたと親戚のおじさんと顔合わすと時々言っている。 親戚のおじさんも、まさかポン助のせいでこんな事になるとは――。と、言って罰が悪いのか? 羞恥心なのか? 今でも、会えばお小遣いやプレゼントをくれる。 そして、親戚のおじさんは十円玉を靴の中に入れる行為は、その日を境に辞めたそうだ― 変わりに【foot用消臭スプレー】を常備携帯し、我が家に来た時は!堂々と愛用しています。 ちなみに、泡吹く程の親戚のおじさんの足臭ってどんなもんなのか? この出来事を聞いて、逆に興味があり(笑)一度だけ匂いを嗅いでみた― 直に生足を。 辞めておけば良かった・・・orz 鼻を突き抜け脳天に激震が!! クサッ(涙) この世のものとは言えぬ悪臭に自然と涙が溢れた。 そして、むせかえり胃の中のもの全て吐いた―――。 親戚のおじさんも涙ぐんでいた― 傍にいた家族皆が無言になった― その場の空気が一気に重くなった― ポン助はいたたまれなくて洗面所へ逃げるよう移動した。 直ぐ様、無言で母親がやって来た。 ポン助は、まだ鼻についた悪臭で吐き気がし一瞬気が遠くなる― そんな中、母親の鬼の形相が涙でぼやけた視界に入った。 同時に、頭に強烈な衝撃が走った⚡ 母親におもいっきり拳骨を喰らったのだ。 痛いやら… 臭いやら…気持ち悪いやら…で、ポン助は【二度と親戚のおじさんの足臭を嗅がない】と誓ったのである。
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