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「ああ見つけた…どうしたんだ晃二
なぜ泣いてる?」
「義兄さん…帰ったんじゃ…」
義兄さんのたくましい胸に抱きしめられて
泣くなよと背中をぽんぽんとされた
「俺がやり逃げすると思ったのか
見損なうなよ」
にこにこしながら僕のおでこにキスしたりして妙に機嫌がよい
「義兄さん…なんで?」
僕はわけがわからず義兄さんの顔をぽかんと見上げた
「晃二…鈍いなお前…
いくらなんでもこの俺が好きでもない男を抱けると思ってるのか…」
「え…じゃあ義兄さん…」
わずかな光りが僕の心を照らした
「毎年お盆に来ていたのは晃二に会いたかったからなんだよ
気づいてなかったのか」
義兄さんは僕のあごをつかみ
優しくあやすようにキスをしてくれた
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