第1話

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「ゆうべ抱いてて思ったんだが晃二痩せすぎだ だいたい冷蔵庫にろくな食材がないじゃないか だから朝市でいろいろ買って来たんだぞ」 今朝義兄さんがいなかったのは買い出しに行ってたからで 滞在を一日延ばして料理を作り冷蔵庫にストックすると言うのだ 「もう一日義兄さんと一緒にいられるのはすごく嬉しいんですけど 仕事は大丈夫なんですか?」 「一日ぐらいどうって事ないさ うちには優秀なマネージャーが揃っているからな…それに」 僕をギュッと抱きしめて楽しげに囁く 「この町にジビエのレストランを出店する事に決めたんだ そこは俺がマネージャーになって直接経営する」 「え…え?…義兄さん…この町に住むんですか」 思いがけない言葉を聞きドキドキと胸の鼓動が高鳴った
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