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「それは牛肉じゃないんだ…鹿肉なんだよ
柔らかくて旨いだろう
今度ジビエがメインのレストランをやってみたくて
メニューを開発中なんだ」
「そうなんですか
これ本当に美味しいですね
お肉にかけてあるソースもさっぱりしていて
良く合ってると思います」
このサラダの味も見てみろとすすめられ
ワインを飲みながら義兄さんの料理を楽しくいただいた
見た目とは違って下戸な義兄さんを客間に連れて行き
後片付けは僕がやりますと安心させて
義兄さんを寝かしつけた
後で起こす事になると思うけど…
台所で片付けを終えて
風呂に入り身体を念入りに清めた
たった一度の逢瀬なのだから
義兄さんの中に良い思い出として残りたいと思うのは
贅沢な望みなのだろうか
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