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「つ~ことで、今日から女中の仕事をすることになった姫川雛だ。料理できね~らしいから教えてやってくれ!」
「お藤、おさよ、よろしく頼む。」
「「はい!」」
「姫川雛です。ご迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします。」
「私、お藤です。よろしくね。」
「私はおさよです。よろしく。」
お藤さんは女性らしいおっとりとした人。
おさよさんは元気で可憐な感じかな?
「お藤、お前のお古の着物でいいから明日にでもコイツに着せてやってくれねえか?この格好じゃ目立ちすぎる。」
「確かに……あなたどこから来たの?」
「………。」
「長崎だ。この着物は長崎で流行ってる着物だそうだ。」
土方さん……庇ってくれた?
「そう、遠くから来たのね。着物、明日持ってくるから。あなた……着物は着れる?」
「……小さい頃からこういう格好をしていたので着れません。」
「じゃあ、着付けも教えるわね。」
「えっと、今日は……。」
お藤さんが土方さんの方を見る。
「そうだな……今日はまあ、このままでいいだろ?」
「でも足をこんなに見せるなんて男たちに見られたら狙われますよ。」
お藤さんが言う。
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