第4話

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「君を探しに来たんだよ」 僕は大きな溜息をつくと、ようやく背筋を伸ばして言った。 「僕を探して?」 「忘れたの?今日17時半に、君は僕に会いに来るはずだった」 ノアはいくつか記憶を飛び越える様に指折りすると――。 「意味深な言い方。先生、女性に思わせぶりだと言われるでしょう?」 独特の間で笑った。 「ふざけてる場合じゃないよ。もし故意にすっぽかしたんだとしたら、君にとって少し不利な状況になると思うけど」
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