第4話

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ふうん。綺麗な目をしてるじゃないか」 親指で己の唇を撫でると 艶っぽい目でノアは僕を見つめた。 好意――かもしれない。 「君もね」 僕はほんの少しの可能性にすがる思いで微笑んだ。 「――僕の目が綺麗だって?」 だけど 逆効果だったみたいだ――。 「気やすい人間は嫌いだ」 言うとノアは 無表情のままゆっくり燭台を傾けた。
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