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姿を見せないこの学校の生徒会長だったが、不思議とこういった事件の首謀者はすぐに捕まってしまう。
今回もまたいつの間にか噂は消えてしまうのだろう。そんな風に柘榴は考えていた。
突然、柘榴を除く三人が何かに反応する。
彼女たちは一斉に右手で自分の耳を抑えた始めたのだ。
「アス!」
「キラ、スズちゃん。呼び出しよ」
急にさっきまでの和やかな雰囲気から真面目モードになった三人は、頷くとどこかへ駆け出して行った。
「おい。なんだよお前ら?待てよ」
思わず柘榴も後に続いて走り出していた。
この時はまだ、彼女たちの正体を知る由もなかった。
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