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電話のベルが、鳴っていた。
セールスや勧誘と言った類の電話だろう。
桜崎麗華は、身支度を終えていた。
出かける寸前であった。
間もなく電話は、留守電に切り替わる。
そうすれば、名前を名乗るか無言で切るか。
少なくとも、近しい者なら携帯にかける。
固定電話の必要性は、実際のところ無い。
あるとすれば、旧い友人からの電話待ち。
さて、もうそろそろ時間だ。
玄関のドアを開けて出発でいいだろう。
呼んでおいたタクシーが、くるはずだ。
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