俺の同居人

第1話

「お前に新しい同居人を用意した」

「………………はぁ？」

「言っておくが俺は本気だ。相手にはお前の事を事細かく説明しておいた。相手も了承済みだからな。それに…」

「ちょ、ちょっと待て！待て！なんだよ同居人て！俺は認めないぞ!!」

「認めるとか認めないとかの問題じゃなく俺がそうしたいんだからそうしろ！」

「なんだよ、そうしろって！お前は俺のかぁちゃんかっ！」

「…かぁちゃん？あぁそうか…そうかもしれない。お前に対する気持ちは母性本能に近いのかもしれないな」

ふむふむ。
と顎に手をおいて何か納得したような呟くが俺は何一つ理解出来ない。
一体何を言い出すかと思いきや同居人だと？
血迷ったとしか言いようがない。
しかも、さも決定事項と言わんばかりに息巻いてる。
どれだけ心配性なんだよ…
だめだ…ついてゆけぬ。

ついてゆけぬな…こりゃ…

。